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大正祓魔伝の誕生にかかわるお話と個展をやることになった経緯

シール

以前から個展のお知らせのところでお話していたものです。


ある日突然病が発覚し、それまでキラキラと光り輝いていた世界は一変しました。

病に苦しめられながらも最後の最後まで希望を持ち戦ってきたその姿、生き様をどうにかして形にし世に残すことが出来ないかという想いから創作した物語が大正祓魔伝です。そしてその背景なども含めた話に共感してくださり個展の提案と協力を申し出てくださったのがサンライズさんでした。

・大正祓魔伝はなぜ生まれたのかというお話とそこへ込めた想い

・個展をやることになった経緯

以下はそのあたりを中心としてまとめたものとなります。非常に長いです。以前に一度似た内容をブログの目立たないところ(削除済み)に書いたことがありますが、その時は覚悟が足らず中途半端なものを書いていました。今回はそこを踏まえて書き直しています。



今年の1月頃「なぜ個展をやることになったのかということと物語に込めている想いなど、話せる範囲でもいいと思うのでお話しした方がいいのでは」と、現在の私の体調や事情をよく知ってくださっているお仲間さんからアドバイスをいただきました。

Xでは、辛い事をできるだけ意識せず楽しく交流できる場所としておきたいという思いでずっと活動してきたためこのことをお話しすることで自分の身の置き方が変わってしまうのではという不安と、大正祓魔伝に対してマイナスイメージを持たれてしまうのではという懸念から今後もお話しするつもりはありませんでした。

今回のアドバイスきっかけとし、物語に込めた想いをお話しすることは自分が大正祓魔伝を創作しようとした動機にもつながり、完結を迎えるこのタイミングはいい機会なのではという思考へと次第に変化していきました。

お話しするうえでどうしても避けて通れず体調面などちょっとしんどそうなことも書いていますが、お伝えしたいポイントはそこではないのでお気軽に読み進めていただけるとありがたいです。




4年とちょっと前とても悲しい出来事がありました。それがきっかけとなりしばらくしてから心療内科へ通院し始めました。

この頃は主に同じような境遇の方々と別のブログを通して交流しながら生きる希望のようなものを見つけられたらと日々過ごしてきました。やがて冒頭の「どうにかして形にして世に残すことはできないか」という考えにいきつきました。自分の中のイメージとそれを表現できる方法など少しずつアイディアは出てきたもののそれらを実現するにあたり膨大な時間や技術を要するものや仮に実現させても望む結果はおそらく得られないだろうというものもありどれも消えていきました。なかなか動き出せず何もできない状況が1~2年ほど続きました。


それと並行し、何か気がまぎれるものは無いかと色々探すなかで自作シールに出会いました。

ある時同じ趣味のお仲間さんが声をかけてくださり、とある場所へ初めて連れて行っていただいたところたくさんの名刺シールをいただきました。頂いてばかりでは申し訳ないなと思い半年後自分でも作り始めました。

それがきっかけとなりイラストを描くようになりました。次第に「これなら今の自分にもさほど無理が掛からずできるのでは」との想いから始まったのが大正祓魔伝です。現実にあった出来事を物語として再構成することで悲しかった出来事を皆が幸せになれる結末に上書きしようという希望を持ちそこへ到達できるよう2022年7月あたりから創作活動を開始しました。


活動を続けていく中で2023年7月あたりに最終弾(第八弾)のめどがつき、完結予定としたのが2024年3月頃でした。

少し話が前後しますが、悲しい出来事があった4年とちょっと前からそのあとの数年間は自分にとってとにかく辛い事の連続でした。

私の事を色々気遣ってくれていた職場の先輩や大学時代からの親友、人付き合いの苦手な自分が唯一心の拠り所としていた恩師など、自分のごく身近で悲しい出来事が立て続けに起こり、その数か月後にとどめともいうべき出来事がありました。それに伴う残酷な決断は一人きりで受け止めるにはあまりに辛かったのですが、当時頼れる人はもういませんでした。広い世界にポツンと一人取り残された感覚に陥り、孤独感や絶望感といった感情の波に飲み込まれ私の心はもう二度と立ち直れないのではと思うほどのダメージを受けました。その後体調への影響もいままでと違う形で顕著に現れ始めました。


それ以降も悲しい出来事は重なり体調が一番ひどかったのが2023年8月でした。心が負けてしまいそうなほどつらい日が続いたためSNSからはしばらくの間ひっそりと身を遠ざけていました。

そのような状況が続くなかで迎えた翌月のある日、いろんな偶然が重なりサンライズのプロデューサーさんとお話させていただく機会がありました。最初は普通の雑談でしたが次第に私の身の上話をしていく過程で詳しいお話をさせていただいても大丈夫だと思えるあるきっかけがあり、より深い部分のお話をさせていただきました。

一通り聞いていただいたあとプロデューサーさんからかけていただいた言葉が

「物語の完結記念としてお祝いを兼ねて個展をやってみるのはどうですか」ということでした。
・個展という新たな目標を持つことで余計なことを考えずに済む

・大々的にやることで仏壇に「こういうことをやったよ」という報告もでき一つの区切りとしてもいいのでは
などごく簡単にいうとこのようなお話でした。


色々思うことはあり不安な気持ちが強かったのですが、大きな目標を持ちチャレンジすることは光を見失ってしまった今の自分が再度頑張ろうと思えるきっかけにもなるのではと考え完結記念展をやることに決めました。今はありがたいことに応援のお言葉などかけていただくことも増え、楽しみな気持ちがだいぶ大きくなってきました。こう思えるようになったのはサンライズさんや依頼を受けてくださったクリエイターの皆様の存在もすごく大きいと思っています。



以上が大正祓魔伝がなぜ生まれたのかというお話と完結記念展をやることになった経緯です。自分が最初に思い描いていた物とはだいぶ違う形とはなりましたが、最後まで完結させ一つの形として残せるということは数年間ずっと考え続けてきたことへの一つの答えとなるのかなと捉えています。

最後に大正祓魔伝は、実際に起こった事実を元に物語として再構成したものとなっています。現実では道半ばで途絶えてしまった意志を主人公の縁達希とその仲間たちに引き継いでもらい、その道中にある苦難を皆で助け合いながら乗り越え、希望の光をその手にするまでのお話として創作しています。誰も不幸にならないハッピーエンドが当初から私の思い描いていたものでした。

ちなみに登場人物やその名前などはすべて私の創作です。白い小鳥以外は特にモデルもなく誰かに似ているということもありません。諸々落ち着いた頃、大正祓魔伝のストーリーなどをまとめたブログもまた更新する予定です。最後まで見届けていただけますと幸いです。



押し入れに入っている段ボールの中の遺品を整理していたときに昔コレクションしていたビックリマンをたまたま見つけることがなければ自作シールという趣味の世界に足を踏み入れることはおそらくなかったと思います。
真っ暗闇の中にいた自分に創作し表現するという機会と目標を与えてくれたこの世界とそこで知り合えた素敵なお仲間さんたち、サンライズの皆さん、依頼をお引き受けいただけた8名のクリエイター様+応援枠で協力してくださったクリエイター様、皆様に改めて感謝申し上げます。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

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