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大正祓魔伝・第五弾~イラスト編~

シール

他の弾も並行して進めていたのもあり、だいぶ時間がかかりましたがようやくイラストが完成しました。



始めに

第五弾の構成は実は結構悩みました。もう発表したので構わないのですが、個展をやるという話になった際サンライズさんから「トータル何人のキャラが登場するのか」という話になりました。聞かれた時点ではちゃんと数えていなかったのですが、だいたい予定では12~14くらいかなと。


そういう諸々のやりとりもあり、その日にしっかりと人数を確定させようと思いました。

それらを踏まえサキュバスは同じ弾に2キャラ出ることになりました。ただ、これが結果的にはすごくいい流れとなりました。残りの弾で登場させるか迷っていたキャラクターが2人ほどいたのですが、それを無理に入れるよりもサキュバスを変化させた方が物語の説得力も高まるなと。


物語の流れに一番の重きを置いているので、そこにあとはパズルのように各キャラをあてはめていく感じでした。八弾までの登場予定のキャラをもう一度書き出して、どこでどのように出すのかを再度しっかり検討した結果ですのでこれがベストだと思ってます。

同じ弾でサキュバスを変化させることである程度の時間の流れ、そして魔神王軍の進行具合と表現するにはちょうどいい。いよいよというところへこれから向かっていくわけですので。



今回、サキュバスが五弾で二体出るのでその説明のためにちょっと長々書かせていただきました。


憑魔サキュバス(セイレーンstyle)

※シールとして並ぶ順に掲載しています

①割とスムーズに進行


先に1キャラ出来ているのでポーズさえ決まればスムーズでした。②は□と〇とか組み合わせて立体的な構造を把握しようと描いてみました。

また、ポーズについてはフォロワーさんから素敵なヒントをいただいていたのでそれをもとにしたらすんなり決まりました。ポーズは全然違うのですが、強調すべきところはできたと思います。


②色使いで大いに悩む

サキュバスという事で、魅惑的なデザインとかハート多めとか考えていたうちの一つとして②でポニーテールの毛先と羽を合わせてハート作ったりもしてみたんですがさすがにバランス悪くてやめました。


RGBカラーでシールにしてくれるなら③④もいいと思うのですが、CMYKへ変換するとどうしても色味が変わってしまいます。

そのため、色付けたはいいもののどうしようかなとあれこれ悩んだ結果羽を透けさせることにしました。これなら変換してもさほど色味は変わりません。そして足も見えるので、これはこれでいいかなと思う様になりました。

①と⑤を比べてみると結構等身も違いますね。等身高めが好きなので描き出しは意識せずともどうしても高めになりがちです。そのあと48㎜に収めるべく色々調整して若干変わる感じです。



②で手に持ったアイテムは完全に仮でおいてたのですがだんだん愛着が出てきたのでそのままちょっとだけ変えて使用することにしました。

毎回思いますがデザインって本当に難しい。よくみなさん色々素敵なの描けるなって思います。練習あるのみですかねやっぱり。あとはセンス。


③イラスト完成

銀プリにするか迷ったのですが、自分の中のセイレーンのイメージは青系だったのでこちらにしました。

サンプルと若干色変えたからきれいに出てくれるといいなぁと祈る思いです。


④線画と白版データ

羽は丸々透けさせてます。サンプルの出来はすごく良かったのでこれでいくことにしました。角は一部だけ透けてますね。キラキラきれいでした。




憑魔サキュバス(びょうまサキュバス)

①サキュバスっぽいポーズとは

サキュバスってよく使われるキャラですよね。全部把握しているわけでは当然ないのですが、他のシール作家さんのイラストがいくつか頭にあったので被らないようにと気を付けました。そんななかでどんな感じがいいかなとフィギュアの写真やイラスト、そこから3Dモデルぐりぐり動かしてようやく②に行きつきました。

ところが4まで進んで以降ぱったり進まず。全然進まないまま日にちだけが過ぎ、「ちょっと口変えてみるか」の思い付きからようやく進展しました。これをきっかけにあとは割とすいすい進みました。④のまま進めるのはどこかしら気にいらなかったんでしょうねきっと。


⑤からはようやく面倒な鎖にも着手。鎖って言ってもどうやって描けばいいのかわからずしばらく悩みました。


②髪型で悩む


最初はシンプルなロングヘア―をイメージしていたのですが、どうもしっくりこない。これ以外にもいろんなパターンを試したのですがどれもだめで最終的にはくるくるヘアーをもりもり足して、ポニーテールにしました。


③微調整の繰り返し

見た目に大きな変更はないのですが、あちこち気になるところがあったのでそこをずっと細かく調整していました。


あとは小悪魔と魔方陣の表現ですね。小悪魔はなんとなくデジタル記号っぽいのを最初考えていたのですが、どうにもうまくいかず。

そしてこのポーズにしたそもそもの理由のひとつとして魔方陣の下に人をぼんやりと入れる予定でした。ただあれこれ考えどう入れるべきかも答えが出ず、実際描いたところでほぼわからずという面積の都合もあり断念。シンプルになってしまいました。人を封印する鎖だけが非常に目立つ格好になりました。

小悪魔はその魔方陣を使って人を封じ込めたあとそこから魔力を吸い取り生成されてます。サキュバス自身の力はさほど使わないのでもととなる魔力があれば無尽蔵に呼び出せます。これだけでも結構脅威です。


自分の考えているサキュバスは万能の魔神で見た目とは裏腹にめちゃくちゃ強いです。先にも書きましたがそれを表現するのに2体同時に出すのもありかなと。それはシールの裏書でも明らかになります。


④イラスト完成

羽の色は結局シルバーのシンプルな色からカラフルに戻しました。サンプルシールの出来が思っていたより良かったためです。

鎖の表現がなんとかうまくいったのでそこは良かったです。ここまで描くのが大変だとは思わず。拡大するとそれぞれ微妙に形が違ってて粗が目立つのであまり拡大したくないのですが、時間に余裕が出来たらもうちょいきれいに直そうと思います。

ちゃんと確認してますのでシール化するにはこれで十分なのですが、もしこのキャラも展示するという事になると拡大して線の粗さが目立つのは避けたい。


ちなみに普段からイラストは108㎜×108㎜の600dpiで描いてます。だからなのか大きくデータ動かすたびに保存にすごく時間かかります。みなさんどれくらいのサイズで描かれているのかいつもすごく気になってます。一時216×216で描いたこともあったのですがさすがに時間かかりすぎるのでやめました。重すぎ。




⑤線画と白版データ

サンプルシールでは鎖の色がいい感じに出てくれてたので、いくつか試した中でこのデータにすることにしました。



縁希聖(えにしきせい)

①初のスタンド的な構成に悩む


わけあって縁希聖は人の世界で唯一神を使役できる男です。そのキャラを生かすためどのように表現すべきかをまず悩みました。ジョジョのスタンド表現みたいにかっこよく登場させたい。


そこでとったのがまず縁希聖を立ち絵だけども俯瞰気味に捉えること。そうすることで左側が丸々空くのでそこにキャラを入れちゃえと。


登場する神は天照大御神か法と正義の神テーミスで悩みました。天秤入れるのかっこいいなって。でもやはり大正祓魔伝という物語を考えるとここは天照大御神に登場していただこうと。②③とポーズが違いますが他にもいくつか考え④で固まりました。呼び出されたばっかり見たいな感じですね。



②どちらもキャラ定まらず

②で自分の好きな色メインで塗っていったのですがどうも踊り子にしか見えない。そこで、天照大御神というキャラクターをとらえ直して③からちゃんと自分のイメージに合うような装飾も描くようになりました。この間縁希聖の顔もちょいちょい変わっていて⑤でようやく確定です。髪や目の位置ですごく悩みました。

剣のエフェクトは入れる予定ではなかったのですが、入れる理由ができ入れてみました。そしたら以外にバチッとはまってよかったです。

そしてその理由自体はあれこれ考えた末なくなりました。シール販売後にちょっと裏話的な感じで載せるかも。



③イラスト完成

土壇場で縁希聖の顔に元気を足しました。登場の場面を想像した時にこの顔の方がしっくりくるのも大きいです。あまり悲壮感漂わせてもなというところですね。主力がやられて意気消沈しているところに颯爽と現れる希望の光とでも言いましょうか。天照大御神は物静かな佇まいですがすごく気に入ってます。余裕があればどっかで出したいくらいですが構成上無理だろうなぁ。今回は戦闘スタイルなのでマスク付けてますが外したところも描いてみたいですね。



④線画

こちらは線画です。今回のはわけあって線画のみです。わけあって、なんてかいてうまくいくかわからないので今からすでにドキドキです。



シールの出来る瞬間はいつもワクワクしますね。



次は完成編です。今週末までには入稿済ませる予定ですので、お知らせ、販売できるのは11月中旬頃ですかね。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

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